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励磁機は直流発電機であるため整流子を有する。整流子の保守やその他の理由から、これを排する方式が1935年ドイツシーメンス社のH.Harz博士により確立し、近年になってようやく実用化した。それは励磁機のような回転体をやめ、自ら発生した交流電源を半導体整流器を使用して直流に変換しこれを励磁電流に使用する交流発電機である。これを自励交流発電機といい、船舶用には専らこの発電機が使用されている。 また、励磁機は従来どおり残しておくがその中の整流子とブラシは前に述べたとおり保守その他の理由から、これを排しその代わりに半導体整流器を使用した励磁機の電源を交流発電機の界磁電源とする方式が近年中型以上の交流発電機に使用されている。これをブラシレス交流発電機という。 4・2・2 二次電源装置 一次電源から船内の負荷に応じて電圧、周波数等を変えて二次的に電源を作って給電する装置を二次電源装置という。 (1)変圧器 (a)変圧器の原理 変圧器は電磁誘導作用を利用して、交流の電圧又は電流を任意の値に変換する静止誘導機器である。 
図45変圧器の原理
図45において一次側に交流電圧V1をかけると、電流I0が流れ、I0によって鉄心中に点線のような磁力線φができる。φは一次巻線(P)二次巻線(S)を通ってしかも時間的に+、−に変化しているので、P及びSに電圧が電磁誘導作用によって誘起する。これを計算すると今コイル1巻に誘起される電圧をeとすれば、Pに誘起される電圧E1=n1e(n1はPコイルの巻数)となり、Sに誘起される電圧E2=n2eとなるE1はV1と反対方向であるから、I0=V1/Z(ZはP巻線のインピーダンス抵抗)でなくI0=(V1−E1)/Zとなるのである。しかしI0は非常に小さいからV1≒E1とみて差し支えない。よって V1≒E1=n1e,V2≒E2=n2e 
このαを巻数比又は変圧比(電圧を考える場合)という。また、この変圧器に負荷をかけて負荷電流を流せばそのときの一次電流をI1、二次電流をI2とし、変圧器内の損失は極めて
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